卒業論文の書き方 その3:先行研究を探す 後編:参考論文の集め方・読み方

卒業論文の書き方シリーズ、3回目です。

 

テーマが決まり、参考図書をいくつか読んだら今度は論文にも目を通していきましょう。

 

論文は、国内のものなら CiNii(サイニー)というサイトで検索することが出来ます。

CiNii Articles 日本の論文を探す

 

あなたの設定した卒論のテーマや、参考図書の著者で検索してみてください。

 

検索結果が表示されたら、卒論の参考になりそうな論文をまずは3~5本程度ピックアップしましょう。

卒論のイメージがだいぶ出来ているようであれば、もっと多くてもかまいません。

 

 

実際に検索してみると、論文によってはすぐには読めないようになっています。

例えば・・・

  • ciniiの中で読める論文
  • 外部リンクで読める論文
  • お金を払うと読めるようになる論文
  • それ以外の方法でないと読めない論文

など、閲覧方法がいろいろあります。

 

 

ネット上で全文が読める論文は多いとは言えません。

 

論文は、細かいデータや事例を載せているのですぐには読めないようになっていることがあります。

 

 

また、修士論文・博士論文だと、大学によって差があります。

 

紀要(修論や博論を大学ごと・年度ごとにまとめた冊子)に掲載されている論文をすべてネット公開している大学もあれば、冊子のみでしか読めない大学もあります。

 

 

卒論テーマに深く関連する論文は、一応すべてチェックしておくほうが良いでしょう。

 

そのうえで、手に入れられるかどうかを考えていきましょう。

 

 

大学の図書館の司書さんに頼めば、大学間で連携を取ってくれますので論文をコピーしてもらえます。

その際にはコピー代、手数料、送料などで、数百円かかります。

 

 

どの大学も、司書さんはとても親切で、本や論文のことに非常に詳しいです。

わからないことは質問すると良いでしょう。

 

 

論文が手に入ったら、本文とデータ(表やグラフなど)に目を通しましょう。

 

特に大事なのは「目的」「方法」「結果」の箇所です。

 

実験や調査を行った研究論文では、必ず「目的」「方法」「結果」の欄があります。

 

どんな実験や調査を行い、どんな結果が得られたのか・・・あなたの言葉でまとめて、あるいは引用して、卒論に記載することになるでしょう。

 

先行研究の方法と結果を引用のルールに従って卒論に記載する。

この作業が、卒論のキモとなります。